balance

京都発、素材を吟味した 無添加石けんのリ・ブランディング。

Project
商品ブランディング
Cliant
ウェルコ
京都で無添加石けんの販売を行うウェルコ株式会社。以前から素材と製造方法にこだわった「しょうが百花」という名称の無添加石けんを販売されているが、品名やパッケージなどから商品特徴がいまひとつ伝達できていないと感じ、パッケージのデザイン変更を相談いただきました。商品特性をヒアリングするところからはじまり「届けたい相手に、きちんと届ける」という目的をもとに、最終的にはパッケージデザインを中心に、商品名、商品コンセプトの再構築、ECサイト、売場まわりの販促ツールをリニューアルしていきました。

Process.1 まずは、じっくりヒアリングを。

商品には自信があるのに、販路が広がらない。

「商品はいいものだけど、現行パッケージでは取り扱いが難しい・・・。」とある販売店さまからの、そんなご意見をもとに「パッケージデザインを刷新して販路を広げたい」という希望を伺いました。それに加え、自社商品に対する真摯な考えと、素材や製造方法のこだわり、そして良いものをきちんとお届けしたいという使命感にも通じる熱のある想いを、じっくりとお話いただきました。ひととおりのヒアリングを終え、デザイン変更の作業に入る前に、現状の良い部分・悪い部分をはじめ、ブランドとして今後どういうポジションにあるべきかを検討し、まずコンセプトを抽出した企画提案を行いました。

特徴や情報を整理し、商品の本質を抽出する。

Process.2 コンセプト抽出〜世界観の形成

“正しい石けん”という、コンセプト。

素肌を洗うことだけに誠実に向き合った石けん。という思いで製造されている商品のコンセプト抽出。一般的に『正しい洗顔方法』というものがあるのならば、それに見合った成分の『正しい石けん』がある方がいい。この商品はまさに、素肌の事を考えた洗顔石けんの代名詞といえる可能性があると考えました。また、厳選された「高知県産生姜」と「オリーブ」を原料としているところから、一見して素材感が伝わるビジュアルと、それらがきちんと伝わる商品名の見直しも提案。

Process.3 パッケージのリ・デザイン

生まれ変わったパッケージ。

前述のコンセプトを基に、上質な素材を使用している佇まい、販売価格とのバランス、加えて商品開発に向き合う企業の誠実さを視覚化させたデザインにリニューアル。商品の「シズル」を感じてもらえるように紙質も数種類検討しました。

職人の手で丁寧に作られる商品だから、商品ロゴも手描きの暖かみを。

大量生産品と違い、商品はひとつひとつ職人の手によって作られている石けん。その温度感を伝達すべく、商品ロゴをはじめ販促物のデザインは手描きの暖かみを残しています。

Process.4 生産地〜製造行程への取材の旅

厳選素材の産地と、繊細で丁寧な製造現場をもとめて。

「しょうが百花」改め「生姜とオリーブのマルセイユ石けん」。製品の特徴は品名からも伝わる厳選素材と、その製造方法。そんな、この商品にしかない魅力とこだわりをお客様にきちんと届けるためにはパッケージデザインだけではなく、しっかりと素材の産地や、製造工程の様子まで届けた方がいい。そんな想いから、しょうが畑のある高知県は四万十川上流近くと、製造工場まで取材に伺い、そのプロセスをリーフレットなどの販促ツールで伝えることにしました。

Process.5 売る事以上に、きちんと伝えるWEBを

届けたい情報を、届けたい相手に向けて。

ECサイトもコンセプトに沿ったリニューアルを行い、こだわりがきちんと伝わる作りに。製造のプロセスを一連の流れで見ていただける構成は、お客さまにも安心と共感を与えています。

Interview

ウェルコ株式会社の白山社長に
リニューアル後の感想を伺いました。

パッケージをはじめ、デザインにおける大幅なリニューアルを行われた感想はいかがでしょうか?

リニューアル前は商品に自信があったものの、パッケージからは商品特性が伝わりにくかったのか、なかなか手に取って受入れていただけにくい印象があったのですが、リニューアル後ではお客様の商品を見た時のためらいが無く、自然にスッと受入れていただけている気がします。お肌と真摯に向き合った石けんの成分や、こだわりの部分もうまくお伝えできている印象があります。

当初、置いていただくのが難しかったお店には再訪されたのでしょうか?

はい、リニューアル後には再度お持ちさせていただいたのですが、店主さまの印象も「これは良いものですね。」と太鼓判を押していただけました。(笑)

それは本当に良かったです。(笑) では、少し販路も広がりつつありますか?

まだまだこれからの部分もありますが、手みやげとしても普通に受入れてもらえるようになったことと、カタログ販売や、テレビ通販等でもパッケージ主体でわかりやすく、売りやすくなったなぁと感じています。

そう言っていただけて、ホッとしました。これからも徐々に販路を広げ、商品の魅力を伝達いただければと思いますが、きちんとこの商品を望むお客様に届くように我々もご協力させていただければと思います。

Back to Index