balance

革新的な醸造屋の 既存価値を整理したリ・ブランディング。

Project
商品ブランディング
Cliant
萬乗醸造
名古屋に本拠地を構える酒蔵「萬乗醸造」。創業1647年から続く老舗の酒蔵ながらも、世界で唯一 フランスに“ドメーヌ*”を持つ革新的な挑戦をしている酒蔵です。* ドメーヌは、一つの領域(畑)から栽培・醸造・熟成までを一貫して行うワイナリーのこと。
もともとのご相談内容はブランド映像のご依頼でしたが、お話をお聞きすると この10数年での事業展開で、ブランドとして訴求したい価値が多く蓄積していました。その蓄積されたブランド価値を今一度 整理することを念頭に、数ある商品のセグメントからインナーの思考整理まで、「整理」というプロセスに重点を置いたプロジェクトとなりました。
今回、弊社は提案型のスタンスではなく、お客さま自身がお持ちのイメージや想い整理しアウトプットまで導いた案件となります。

Process.1 ワークショップ形式でのヒアリング

思考の整理も加味して、全員で意見を出し合うことから。

醸造屋代表の久野氏、蔵人として活躍されている社員さまたち全員で、組織として、ブランドとしての現状の価値をワークショップ形式で意見を出し合いました。他の醸造屋に負けない強みは何か、商品の強みは何かなど、様々な意見が出たものの、“日本酒業界で革新的なことを挑戦している酒蔵” “自社田で育てた米から酒をつくっている” この2つの意見が多くあがりました。

Process.2 ブランドと商品のセグメント

蓄積された事業と商品を、階層ごとに整理していく。

名古屋本体の酒蔵から、フランスでのワインづくり事業、兵庫県黒田庄の自社田事業と同地の酒蔵建設まで、商品の数はもとい事業自体も広がっていました。そこで、まず「素材主義」であることをブランド全体の価値と設定し、そこから創業の地である名古屋の日本酒、フランスのワイン、黒田庄の新しくできる日本酒の3つのブランドを横並びに振り分けました。さらに、名古屋のブランドの中でも13種ある商品を、味や醸造行程などの特徴でカテゴライズし整理していきました。

Process.3 メッセージとイメージづくり

軸となるブランドコンセプトと、ブランドイメージの作成。

ブランドコンセプトは様々な意見が交わされたうえで、最終は代表 久野氏の言葉をコンセプトとして設定。
次に、お客さまと弊社でアイディアラッシュを持ち寄りブランド全体のイメージから、各商品のイメージの作成を行いました。イメージのトーンアンドマナーは統一するべきか、ターゲットに応じて振り分けるべきかなど様々な議論がありましたが、前述のセグメント整理で定着したい方向はおのずと定まっていきました。

Process.4 ブランドの見え方をコントロール

インナーとアウター含めて、ブランドの宣材を共有する。

インナーではオフォシャルのWEBサイトや社外広報的な役割であるSNSでも存分に活用できる宣材を共有。同じく、デパートなどの酒販店にも宣材の共有を行い、ブランドの見え方にバラつきが出ないよう、今後もブランドの保守を行っていく予定です。

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