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新しいユーザー価値観を提唱するオムロン低周波治療器の新製品ブランディング。

Project
新製品ブランディング
Cliant
オムロン ヘルスケア株式会社
オムロン ヘルスケア株式会社の新しく発売される低周波治療器のブランド構築を行わさせていただきました。これまでも、ヘルスケア製品のリーディングカンパニーとして低周波治療器の開発・販売はされていましたが、今回ご相談いただいた2つの製品は、痛みを緩和することによって前向きに生活を送ることを目的としたユーザーへアプローチしていくとのことでした。新製品のブランドセグメントの整理をしていくとともに、新しいユーザー価値観の定着を目指したブランドプロジェクトになります。

Process.1 新製品シリーズのスタンスを定める

製品の新しいユーザー価値観をチーム内で共有するとこから。

これまで開発・販売されていた低周波治療器の多くは、身体のコリや痛みをすぐに治療したいユーザーや、リフレッシュやリラックスを目的としたユーザーのためのものでした。今回の新製品は、痛みを緩和することによって快適な身体を手に入れ、日々の生活の前向きで活動的にしていくためのもの。総じて、クオリティ・オブ・ライフ(QOL)の向上を掲げた新製品シリーズであるとのこと。その新しいユーザー価値観をそれぞれの役割を担う各部で共有するため、ブレスト資料の作成から進めていきました。

Process.2 ブランドのあり方を言語化

新製品シリーズの指針となるコピーと、製品自体の特徴を伝えるコピーの開発。

ユーザー価値観を共有していくなかで、指針ともなる社内コミュニケーション用のブランドコピーを設定。あわせて、各製品の顔ともなるコピーをはじめ、パッケージ、POP、販促ツール、TV通販など、各ツールの特性に応じて訴求力を発揮するコピーも数多く開発しました。

Process.3 アウトプットの定着化

製品シリーズを包括したトーンアンドマナーの設計を。

課題のひとつでもあった2つの製品が同じブランドとして見えることを念頭におき、ユーザーインサイトから考え抜かれた高品質なプロダクトであること。そして、痛みがおきてから購入していただいている既存製品のような見え方ではなく、日々のQOL向上のための製品に見えるトーンアンドマナーの設計をしました。初回のブレストデザインは多岐にわたって検証し、徐々に目指すべき着地点を狭めていきながら、パッケージを含むその他のビジュアルトーンの定着を進めていきました。

Process.4 発売後のコミュニケーション

販売チャネルをまたいでも、製品の見え方にギャップが生まれないように。

多岐にわたる販売チャネルのなかで、大型店舗でのコミュニケーションは大事になるチャネルのひとつ。そこで、ご担当の方々に製品の各特徴をリストアップしていただき、それらを伝えるPOPのサンプルを制作。POP什器やカタログなどのベースのデザイン素材として、今製品に携わる内外のチームの方々に共有しました。ブランド制作において、根幹となるメッセージやビジュアルの制作を一本化することによって、販売チャネルによって製品の見え方にブレが生じないよう気をつけています。両製品は2018年末から店頭発売され、QOL向上のユーザーのマーケットの拡がりが期待できる新製品のブランディング案件となりました。

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