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Archive for 10月 31st, 2012
2012.10.31 at 11:36
TITLE: マサツのない、世の中へ。

京都にある砥石(といし)を作る企業「MIZUHO」の企業広告を制作しました。



Not only automobile part, but also,
medical equipments to space explorations,
we make our future smoother with grinding stone in various industries.

Our research and development is now reaching to Nano -level and
our developers are always facing and fighting with “MASATSU”.

We believe that we should not afraid of “MASATSU”, otherwise ,
we are not able to develop new products.

The reason why we brought up ” Dawn in Manhattan” as a main visual is there is no doubt Manhattan is a center of friction
(among the people, economy and technology) in the world.

Our product developments are not to rely on machine made only.
Because all our members trust our technological strength and craftsmanship.
Without using any CG images, we piled many tiny grinding stones
(about 10 cm in diameter)by hands.
and took this photo as the first shooting.





砥石は、身近なところでは自動車部品(ベアリング等の軌道研磨)にはじまり、
医療や宇宙開発に至るまで、さまざまな産業の『動き』を円滑にしています。

製品開発・検証はナノレベルにまでおよび、技術者は常に研磨における『摩擦』と戦っています。

摩擦を恐れず、前進する技術者の姿勢を語るべく『人も、国も、マサツから逃げていないか』というコピーで、
人や経済、テクノロジーをはじめ、世界の『摩擦』の中心地でもあるマンハッタンの夜明けをビジュアル化。
現代社会の無駄なマサツに対する、少しシニカルな意味もこめています。笑

ロケ地はアメリカ、と言いたいところですが実はこれ全て、10cmくらいの砥石を数千個、
人力で積み上げたビジュアルになっています。

初回のヒアリング時に「御社の特長は?」の問いかけに、一言「技術です!」とおっしゃったMIZUHOさん。
自信が無いとなかなか言える事ではないと思います。
開発室を見学させていただくと、これが機械の技術力だけではなく、ほとんどが人による「技術力」で
あることもわかりました。じゃあその「技術力」を1枚絵で見せるには、こちらもCG等に頼らない
もので期待に応えたいな、という部分からプランニングをはじめました。



撮影風景は以下です^^








実際のマンハッタンの地図を手元に、可能な限り全て製品で積み上げて行きました。
(エンパイアステートビル、マジソンスクエアガーデン等)

スタッフ総勢10数名、丸3日で1ショットの、なかなかスケール感のある撮影になりました。
ご協力いただいたスタッフの力は素晴らしく、全員で作ったビジュアルになりました^^

『目には見えない機能』を作っているだけに、なかなか一般的にクローズアップされにくいサービスですが、
開発スタッフの方はもちろん、日本のものづくりのスゴさを、ちょっとでも応援できる
広告になれば嬉しいです。